薬嫌いな薬剤師にはピッタリのキャンペーンを厚生労働省が行っております。
若者の健康と安全を守る取り組みとして「ダメ・ゼッタイ」キャンペーンを行っていることはご存じでしょうか?
近年、若者の健康や社会的な安全を守るため、厚生労働省が推進している「ダメ・ゼッタイ」キャンペーンが注目されています。このキャンペーンは、アルコール、タバコ、薬物乱用などの健康リスクに対する若者の意識を高め、健全な生活選択を促進することを目的としています。
「ダメ・ゼッタイ」キャンペーンは、若者が健康で安全な生活を送るための意識改革を目指した包括的な取り組みです。このキャンペーンは、若者だけでなく社会全体に健康意識を浸透させ、将来の健康を守るための重要な一環として位置付けられています。
アルコールに関する取り組み
アルコールに関しては、未成年者の飲酒防止が重要なテーマです。未成年者がアルコールを摂取することで生じる健康被害や、飲酒が原因で起こる交通事故や暴力行為のリスクを周知し、自己管理の重要性を啓発しています。また、適正な飲酒文化の普及もキャンペーンの一環として進められています。
タバコに関する取り組み
タバコに関しては、未成年者の喫煙防止と禁煙支援の充実が目指されています。喫煙による健康被害や公共空間での受動喫煙の問題を強調し、若者に対して禁煙意識を高めるための啓発活動が行われています。禁煙支援としては、禁煙クリニックの利用促進や禁煙補助薬の提供などが推進されています。
薬物に関する取り組み
薬物乱用についても、合法・違法を問わずその危険性を周知させることが重要視されています。薬物乱用が引き起こす身体的・精神的な健康被害や、犯罪との関係性について若者に正確な情報を提供し、薬物依存症の予防に向けた教育が行われています。
そんな中今回は薬物依存に関してお伝えいしたいと思います。
薬の依存性には身体的依存と精神的依存の二つの側面があります。
- 身体的依存(Physical Dependence):
- 薬物を継続的に使用することで、身体がその薬物に対して適応し、生理学的な変化が生じる状態です。
- 薬物を急に中止すると、身体的な不快感や離脱症状が現れることがあります。これは身体が薬物の存在に適応してしまっているためです。
- 身体的依存は特定の薬物に特異的であり、その薬物の使用が停止された場合にのみ現れます。
- 精神的依存(Psychological Dependence):
- 薬物使用に対する心理的な欲求や依存が強い状態を指します。
- これは、薬物が感情や精神的な状態を変化させ、使用者がその影響や快感を求める心理的な状態です。
- 精神的依存は、特定の状況や環境に対する反応としても現れることがあり、薬物の使用が身体的な依存症状を示さなくても存在します。
これらの依存性は一般的に、薬物乱用や依存症の理解や治療において重要な役割を果たします。身体的依存がある薬物では、適切な医療的管理が必要な場合があります。精神的依存に関しては、行動療法や心理的支援が有効な場合があります。
このような依存を起こす薬物は初めは比較的簡単に皆さんに近づいてきます。
そして依存状態になったら高額を払わないと手に入らない状況を作り、体だけでなく経済的にも大きなダメージを与えてきます。
チョットくらいなどと気軽な気持ちで手を出さないように注意してください。
薬とは元々は体の中にない成分で毒です。
これが私が薬が嫌いな理由の一つです。
毒 + 正しい情報 = 薬
一般的な医薬品も正しく使わなければ毒です。
毒 = 薬 - 正しい情報
薬局やドラッグストアで手に入る医薬品も間違った使い方をすると毒となります。
SNS等で素人が誤った情報が簡単に流せる時代なので、本当にその情報が正しいのかはきちんと確かめてから薬は使いましょう。
何が正しいかわからなくなった場合には薬剤師に相談してみてください。