春から梅雨にかけて天気が悪くなると頭痛が酷くなるという相談をよく受けます。
気圧が低くなると血管が拡張しやすくなるので天気が悪くなると頭痛が出やすくなります。
山登り等で標高が高くなると気圧が下がりお菓子の袋がパンパンに膨れ上がるのと同じで血管も広がりやすくなります。
片頭痛は脳の血管が拡張することによって生じる激しい頭痛であり、光や音に敏感になる、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、環境的要因、食事やストレスなどの生活習慣が関係しているとされています。本記事では、片頭痛の病態と、その対策について解説します。
片頭痛の病態
片頭痛は主に2つのフェーズで進行します。第一段階は「前兆期」と呼ばれ、視覚的な異常(閃輝暗点)や言語障害が起こることがあります。この期間は数分から1時間ほど続きます。第二段階は「頭痛期」で、一般的には片側の頭に強い痛みが発生し、数時間から3日間程続くことがあります。
頭痛のメカニズムとしては、脳の血管が拡張し、周囲の神経が圧迫されることで痛みが生じると考えられています。また、セロトニンなどの神経伝達物質の不均衡も片頭痛に関係しているとされます。
片頭痛の対策
1. 生活習慣の見直し
- 定期的な運動: 運動によってストレスが減少し、片頭痛の発生頻度が減少することがあります。
- 十分な睡眠: 不規則な睡眠は片頭痛を引き起こすトリガーとなるため、規則正しい睡眠を心がけましょう。
- バランスの取れた食事: 片頭痛のトリガーとなる食品(チョコレート、カフェイン、アルコールなど)の摂取を控える。
2. ストレス管理
- リラクゼーション: 瞑想やヨガ、深呼吸などのリラクゼーション技法を身につけることで、ストレスを管理しましょう。
薬物療法について
軽症~中等度の頭痛
片頭痛の症状が比較的軽い場合は、アセトアミノフェンやNSAIDsなどの鎮痛剤が有効です。アセトアミノフェンは体温調節中枢に作用し、熱を下げる効果と、鎮痛効果があります。
NSAIDsは非ステロイド性の抗炎症薬で、痛みを感じる成分の合成を抑えます。
特に推奨されているのはノンカフェインの鎮痛剤です。
下記商品はノンカフェインの鎮痛剤の例です。
アセトアミノフェン
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イブプロフェン(NSAIDs)
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中等~重症の頭痛
トリプタン系の薬剤がおすすめです。
このタイプの薬は市販されていないため病院の受診が必要となります。頻発する頭痛の場合には予防薬もありますがこちらも医師の診察が必要となります。
まとめ
片頭痛は多くの人にとって厄介な問題ですが、適切な生活習慣の管理や医療のサポートによって、その影響を最小限に抑えることが可能です。自分に合った対策を見つけることが大切です。もし片頭痛に悩んでいる場合は、専門の医師に相談することをお勧めします。
受診すべきか悩む場合にはドラッグストア等の薬剤師や登録販売者に相談してみてください。