咳止めに胃薬?!

お薬相談

はじめに

こんにちは。日々の接客出での様々な体験を通じて、皆さんと健康維持に役立つ情報を共有したいと思います。今回は、咳が止まらないという悩みを抱えるお客様から学んだ、思わぬ問題の発見とその対応についてお話します。

相談内容

長引く咳に悩むお客様が来店されました。咳止めを使用しているものの、薬が切れると咳が再びひどくなるとのことでした。初めは単なる風邪かと思いましたが、会話をしているうちに口臭が気になりました。詳細な症状を伺うと、喉に違和感があることが分かり、逆流性食道炎を疑いました。

アプローチ方法

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜を刺激して様々な症状を引き起こす病気です。そこで、胃酸の分泌を抑える胃薬(H2ブロッカー)の使用を提案しました。

H2ブロッカーは、胃酸の分泌を抑え、食道への逆流を減少させることで、咳や口臭の改善が期待できます。生活習慣のアドバイスとしては、食後2時間は就寝を避け、アルコールや炭酸飲料、香辛料などの刺激物を控えるよう勧めました。

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結果

数日間H2ブロッカーを服用し、アルコールや炭酸飲料、刺激物を避けた結果、喉の違和感が改善し、咳も改善に向かいました。 これを機に、本格的な治療を受けるために胃腸内科の受診を勧めました。

まとめ

薬以外にも多くのアプローチがありますが、症状が重い場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。咳が胃の不調に関連しているとは意外に感じるかもしれません。もし「もしかしたら私も?」と思われた方は、専門家のアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。

逆流性食道炎セルフチェック

・熱く焼けるような胸やけがある
・酸っぱい液体が上がってくる感じがする<呑酸(どんさん)>
・ゲップとともに苦い液体(胃酸)が上がってくる
・胸が詰まる、締め付けられるような感じがする
・のどの違和感・のどの痛み・口内炎ができやすい
・食べ物が飲み込みにくい・つかえる感じがある
・声がれ・咳が出る

薬以外の生活習慣の改善

①食生活の見直し
辛い食べ物や脂っこい食べ物、カフェイン含有飲料など胃酸の分泌を促す食品の摂取を控えることが勧められます。

②生活習慣の改善
食後すぐに横になるのを避け、少なくとも食後2〜3時間は起きていることが推奨されます。
また、喫煙や過度のアルコール摂取も逆流を悪化させる可能性があるため、控えることが望ましいです。

③体重の管理
体重が増加すると腹部圧が高まり、逆流性食道炎の症状を悪化させることがあります。
適正な体重を維持することが重要です。

④枕を高くして寝る
睡眠中も胃酸の逆流を防ぐために、枕を高くして頭を上げることで重力が胃酸が食道に逆流するのを防ぐ助けになります。

これらの対処法は逆流性食道炎の症状を和らげるための一時的な解決策や予防策ですが、症状が改善しない場合や症状がひどい場合は、必ず専門の医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。また、これらの対処法は個人差がありますので、自己判断だけでなく専門家に相談しましょう。

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