ドラッグストアで手軽に入手できる頭痛薬は、頭痛を和らげるために多くの人が利用しています。
しかしこの手軽な利用が、逆に頭痛を悪化・慢性化させる可能性があることに注意が必要です。
カフェインの影響と中毒のリスク
市販の頭痛薬には眠気や疲労感を和らげる目的でカフェインが配合されているものが多く
そのカフェインによって頭痛を悪化させる可能性があります。
カフェインによる頭痛のメカニズム 重度の慢性的なカフェイン中毒では、カフェインにより血管が収縮しており、カフェイン切れにより血管が広がることによる頭痛が起こることがあります。 そのためひどい頭痛の場合は悪化させる可能性がある。
カフェインの摂取量の注意 摂取量は個人差が大きく、一般的には体重1㎏あたり3㎎程度が目安とされています。 普段から頻繁にカフェインを摂取している場合は、徐々に摂取量を減らすことで頭痛が改善されることがある。
ちなみに私はコーヒーが大好きで毎日500mL以上は飲んでいますが飲まない日でも頭痛は出ませんので体質的にカフェイン耐性が強いタイプですが、弱い人だと夕方以降カフェインを摂取すると睡眠に影響が出る人もいます。
私の学生時代は栄養ドリンクを眠気覚ましにと思い飲みましたが、飲んだ直後でも熟睡できるレベルでした(笑)
頭痛の種類によってもカフェインの効果が異なる
緊張性頭痛の場合は血管が収縮して血流が悪くなることが原因なので、カフェインは逆効果となります。
逆に片頭痛の場合は血管が収縮したのちに広がるときに痛みが起こるので、カフェインによる血管収縮作用は片頭痛緩和に効果が期待できます。
まとめ
頭痛薬の便利な利用は、悩みを和らげる手段となりますが、頻繁な使用によるリスクやカフェイン中毒には十分な注意が必要です。
頭痛が慢性化している場合や、頭痛薬の使用が頻繁になってきた場合は、市販薬では対処できないタイプの頭痛もありますので医師に相談することが重要です。
頭痛は生活の質(QOL)を低下させますので、適切な対処法を見つけて上手に付き合っていく必要がありますので自己判断せず、専門家のアドバイスを受けて、適切な対処法を見つけましょう。
忙しくて病院に行く前に市販薬で対処したいという方は市販薬の中にもカフェインが入っていない頭痛薬もありますので迷ったときには薬剤師、または登録販売者に相談して頭痛薬を選んでもらいましょう。